pipelog 十二国記 忍者ブログ
メイプルストーリーで遊ぶpipeの日常を綴る日記です。 山もなく、落ちもなく。
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高レベル向けとのことですが、今までとはちょっと雰囲気が違いそうな。
今月末ですか。
 



ずっと読もう読もうと思って読めていなかった本を読みました。

魔性の子
小野不由美


小野氏の著書に「十二国記シリーズ」と呼ばれる作品群があります。
NHKでアニメ化されてもいたみたいなので、ご存じの方も多いかも。
十二国記は時代、主人公を違えて長編・短編含めいくつかの話が刊行されています。

で、この「魔性の子」は、「黄昏の岸 暁の天」という話の裏に当たる話です。
「魔性の子」は外伝みたいな感じで本編とは独立して出版されているんですが(出版社も違う)、
これが出版されたのは1991年。
本編と言われている「月の影 影の海」が出版されたのが1992年。
それからいろいろ長編、短編が出て、「黄昏の岸 暁の天」が出版されたのが2001年。

外伝が最初に(しかもこの内容に対応する本編の10年も前に)刊行されているという、
ちょっと変わった出版のされ方です。
でも、外伝、本編全部通してほとんど話の内容に齟齬がありません。
「魔性の子」が書かれたときに、すでにほとんどの物語ができていたんでしょうかね。すごいですね。


「魔性の子」は、ただこの本だけを読むと普通のホラーのような感じになるんでしょうけれど、
十二国記を読んでから読むと、ちょっと感情移入してしまったりしました。
ホラー感を楽しむなら、十二国記を読まずにこれを読んだ方がいいのかな。


十二国記はファンタジー色のある小説ですが、その実けっこう重い内容でもあると思います。
人間の本質というか、業とでもいうか、内面に迫るような部分が多く、ただ楽しいだけの物語ではありません。
自分に照らし合わせたり、考えさせられるようなこともあったり。
ハッとさせられることも多いんですけれど、登場人物が成長していく様子は読んでいて気持ちいいです。
(特に「風の万里 黎明の空」)
十二国記はとても好きな作品ですね。

ちなみに、最後に長編が出版されたのは2001年の「黄昏の岸 暁の天」で、
まだ決着がついてないというか、「この先どうなるの!?」状態で終わっています。
そして、だいぶ「十二国」というものの核に迫っているような感じだったんですが。

十二国熱が出てきました(笑)
現段階ではまだその続きが描かれるのかどうかよくわからないんですけれども…
どうなるんだーーーーーーー


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